「公立病院から、訪問看護に転職したそもそもの理由って何だったの?副業をして家で忙しくなったり、家族の時間が減ったりしたら、本末転倒じゃない?」と夫に聞かれた。
転職したそもそもの理由は、家族との時間を大切にするためと、家事・子育てと仕事の両立をするため。訪問看護は日勤のみのため、給与が減ることも承知して転職した。転職してから仕事に慣れて時間的・精神的余裕が出来てきたとき、何か自分にできることはないか。もう少し生活費を稼げないかと考えた。
副業は、完全在宅でできる仕事を選び、SNS運用代行とライター業務を始めた。副業の作業時間は、仕事から帰ってきてから寝る前の時間を選択していた。または休日前の夜中の2〜3時間か休日。セミナー動画などを見て勉強することもある。夕食を作っている時間や子供が寝る前の時間、家族が揃う唯一の休日にパソコンや携帯を見ていることが多くなった。その姿を見て、夫がモヤッとしたのだろう。私も、「あれ、これは自分が望んだ姿だったっけ?」と立ち止まった。夫は副業について理解してくれているが、家族への伝え方や、時間の使い方、仕事と私生活のメリハリなどについて見直すことにした。

実際に副業を始めて、今まで知らない働き方や新しい知識を得ることができ、とても充実している。色々な働き方を経験して、自分に合ったものを選択し、続けていこうと考えている。子どもがもっと大きくなってから自分のやりたいことをやるのでも良いかな、と考えたが、今のこの時間も無駄にしたくないし、あの時やっとけば良かったと後悔もしたくない。自分のやりたいことと、家族のためにしたいことや子育てで得られる大切なものを天秤にかけながら、日々生活している。
このままゆらりと現在の場所に留まっているのではなく、人間として母として妻として看護師としても自己成長していきたい。自分も色んな経験をして、子どもにも経験させてあげたい。今を楽しく、家族を大切にしながら、充実して生きられる方法をその瞬間瞬間で選択し実行していく。
心がモヤッとすることがあっても視点を変えてそういう考えや方法もあるんだな、と前向きに捉える。選択するときに、失うことを意識するのではなく、得られること・ポジティブな面に意識を向けて考え、家族にも伝えていこう。コミュニケーションも大切にして、自分の理想に近づくために日々頑張りすぎずに努力しようと思う。
夫も子どもも応援してくれるように、仕事も家庭も上手くできるようにしていこう。
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